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 ・2007年 8月 故郷に錦? (復刻掲載)



 ※以前、このサイトで、毎月書いていた雑記帳みたいなページがあったのですが、
   そこに、近年よく書いている記事と共通するテーマのものがありますので、
   当時の雰囲気そのままに、再掲載します。






 

 
書士日記     毎月更新


  2007年 8月
                                                      

  車のクーラー壊れました。暑すぎます。 

  いつもながら、今月も雑感書きます。放言です。
 


    
故郷に錦

  先日、旅行先の島根県で、たまたま目にした新聞に、とても感銘深いコラムが載っていました。ご紹介します。
 これを読んで、たまに新聞とかで目にする「東京○○県人会」などの団体が頭に浮かびました。「東京からふるさとの発展を応援」とか言っても、本当はそんなこと言うより、故郷に帰って故郷で日々生活してくれる方がよっぽど故郷のためになるなぁ、そう思います。
 人間社会、良くも悪くも、人の数がものを言います。これは否定できません。東京で故郷を語られても、その人1人分、確実に故郷は寂れ空洞化している訳で、ふるさとの衰退に加担しておきながら「ふるさとの発展を」とか言われても喜べる話ではありません。
 
 狭い狭い南関東1都3県には3千万人を優に超す人口が集中、無論こんな過密地帯は世界に例がありません。異常です。日本には他にも大都市圏はありますが、近畿圏は停滞し続け、他都市圏も東京圏と比べるべくもありません。さらに、人口減少社会になった今なお、東京圏だけは人・物・金・富が流入し続け、地方との格差は開く一方。それならいっそのこと、原発も核処理施設も、沖縄の米軍基地も、全部東京に集中してもらいたいものですが、こんなお荷物は当然のように地方に負担させられます。地震で被害を受けた柏崎の原発も、付近の住民は、理論上は安全と言われても実際には不安な思いをさせられ、一方そこで作った電気はみんな東京へと運ばれ、東京の街に無駄にネオンが灯っている訳です。せめて核のゴミくらい、少しでいいので、応益負担で「何とかヒルズ」の地下にでも埋めて、自身は地方の犠牲の上に成り立っている砂上の楼閣であることを味わってもらいたいものです。

 上の新聞記事にも出ていますが、東京一極集中を是正し少しでも東京の富を地方へ分配できるよう、「ふるさと納税」の議論が最近しばしば報道されています。税の専門家に言わせるとナンセンスらしいですが、その実現性云々は別として、すたれる地方を救うため、そのアイディアとしては素晴らしいではないですか。とにかく格差是正に向けて何か考えていかないといけないんだと思います。
 社保庁関連で、全国各地の田舎に作った年金保養施設「グリーンピア」ですが、ことごとく失敗し、格安で払い下げ、「無駄使いだ」「こんな田舎にもったいない」「何やっているんだ」東京発の全国ニュースでさんざん叩かれました。確かに血税無駄使い、一部業者との癒着、甘い見通し、放漫経営等々、これらは非難されてしかるべきものです。ただ、これに限りませんが、同じ時代、同じ国で生活しているにも関わらず、東京と地方にとんでもない格差がある以上、例えばハコモノであっても、地方にも何か欲しいという発想は自然なことです。国土均衡発展、不公平是正の観点から、これら諸々の事業等、国などの公の力で地方に何か活力を、という一つの考え方自体は決して非難できるものではなく、また非難できる人はおらず、ましてこの点では、東京のスタジオから識者が「利用者もいない。無駄。」などと田舎をバカにするが如く高見の見物できる資格など毛頭ありません。少なくとも民間に任せると、みんな東京へ群がっていく訳ですから、そんな中、国の力で、何らかの形で地方という弱者への一種の利益分配していくという発想自体は絶対に必要です。挫折した地方の事業を「無駄使いだ」と非難する東京からの報道がしばしばありますが、しかし僕は、「地方のために何かを、という視点自体は、決して間違ってはいない」と言ってくれるコメンテーターが、一人位はいてもいいんじゃないか、といつも思います。
 宮崎のシーガイアも、もしあれが東京にあったら、腐るほど人であふれ儲かりまくりです。結局は事業の中身というよりは、人の数の多い少ないで、ある程度は決まってしまう。北海道旭川の旭山動物園は稀な例です。人の数がものをいう世界、まともにやっては、人が少ない地方は何をやってもうまくいかない訳ですから、公の力で何かをやる、という発想だけは決して無くしてはいけない、こんなこと言ってる人誰もいないので、私一人で叫んどきます。とにかく、ふるさと納税にしてもそうですが、万物の東京への流れを少しでも止めるため、何らかのアイディアとして必要です。

 国土不均衡が甚だしい状況なのに、東京はまた五輪を呼ぼうとしています。すでにすさまじい交通インフラが整備されていますが、今のままでは不足していて、五輪を契機にまだまだ造りたいようです。東京で100m道路を作る金で、田舎では何キロでも道路を作れます。それにも関わらず地方で道路の一本でも作ろうとしたら、東京発のニュースで「あんな田舎に無駄」などと文句を言われます。もう作らなくていいのは東京の道路です。飽和して街の機能が崩壊寸前なら、人も企業も地方へと分散していけばいいんです。これが根本的な発想であるべきです。さらに作っても、さらなる過密・膨張を生むだけです。首都圏の人口の0,1%でもいいので全国に散らばってくれたら、どれだけ地方がうるおい活気が生まれ、そして東京も過密が緩和され、どれだけ生活環境もよくなるかわかりません。ぜんそくで苦しむ人も少なくできます。日本が万事好転します。まずは政治家には首都機能移転から実現してもらいたいです。

 なんか今の日本って、何もかも東京ばっかり、あんまりだと思うんですよね。東京にあらずんば日本にあらず、みたいこと言われても、地方にだって何千万人という民がいる訳ですから。なんらかの形で東京の過密が解消されるよう願って止みません。